紫陽花

日本人は世界の中でもとても美意識が高く、その色彩を見分ける瞳の能力もずば抜けていると聞きます。
古来からの色の名前を見ても、生活の情景まで浮かんでくるようなものも
日本人だからこその感性なのかな。
植物の苗を手に取り、気に入った色味のものを選んで持ち帰り、植えてみると、あれーこんな色だったかしら?
とか、何年も過ぎて最初の色と違うような気がするなんていうことは結構ありますね。
紫陽花が土の酸度によってピンクから濃い青まで
色が変わることはみなさんよくご存知でしょう。
これは私の経験や個人の印象ですが、植物が自分の力で最善の選択をしているとよく思います。
環境に合わせ、隣り合う植物や、土や、雨や、光の量までも計算して、
最適な生き方を模索した結果
濃い色を出したり、薄く淡くなったり、
正直にその姿を表してくれます。
人はここまでわかりやすくないのだけれど、活かすも殺すも環境次第は
植物と同じような気がしてなりません。